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当たり前すぎる28年前のビルゲイツの指摘

ビジネス対するテクノロジー活用に関して、日本ではあまり知られていないビルゲイツの名言があります。

“The first rule of any technology used in a business is that automation applied to an efficient operation will magnify the efficiency. The second is that automation applied to an inefficient operation will magnify the inefficiency.” By Bill Gates

(事業でのすべてのテクノロジーの活用に関する第一原則は、効率的な業務に適用された自動化は、効率性をさらに拡大する。第二原則は、非効率的な業務に適用された自動化は、非効率性をさらに助長する。 ビルゲイツ)

「ビル・ゲイツ 未来を語る」より

ビルゲイツのこの言葉は、我々が「BPR For DX」と御社にお伝えしている理由、そのものでもあります。業務プロセスが十分効率化されていない状態で、非効率なプロセスをそのままシステム化することで、システムの投資対効果が出ない、といったことが以前からITプロジェクトでは数えきれないほど起きているのです。

炎上プロジェクトは大半が業務プロセス軽視から起こる

また、業務プロセスが効率化できていないのでシステム要件定義の難易度が上がったり、いらない手作業や例外処理が業務プロセスにそのまま残りカスタマイズが必要になってシステムが複雑化する、その導入も難しくなるなど、プロジェクトリスクの増大にも繋がります。いわゆる炎上プロジェクトは大半がこのケースです。

ビルゲイツのこの言葉は一見当たり前に見えますが、現実には業務プロセスの効率化を十分に行なってから、それに合わせてシステムの要件定義を行い、システム化を進める例は極めて稀なケース、というのが当社メンバー全員が経験値から感じていることです。

なぜ業務プロセスの効率化は十分に行われないのか

実は、業務プロセス分析や改善には深い専門的なスキルと経験が必要です。海外では「ビジネスアナリスト」という専門職として、職業地位が確立している分野です。多くの日本企業で起きている現実は、「自分で担当している業務なのだから業務プロセスの分析改善くらいできるはずだ」という担当者の上司の思い込みで、業務改善がなんとなくの方法論で行われ、非効率な業務がそのまま放置されているケース、もしくは「外部ベンダーなら簡単に業務改善してくれるだろう」という外部者への丸投げによって自社にフィットしない効率化が提案され、結果的に社内の反発を招くケース、このどちらかに集約されます。

業務プロセスの効率化はプロの伴走を受けながら社員自らが進める時代

御社が2つのケース、どちらかに該当するのであれば業務プロセスの効率化を効果的に進めるための方法として、当社のBPRワークショップを検討されてみてはいかがでしょうか。BPRの専門性を持つプロの伴走を受けながら、社員自らが考え、関係者同士で対話しながら進める改革手法にご興味のある方は以下よりお問合せください。

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